科学館で理科授業
出雲科学館(島根県)

『視聴覚教育 第57巻・3号』(財団法人日本視聴覚教育協会)2003.3.1 橋本知子
 
 

1.「サイエンス・ホール」
 市内小・中学校の児童・生徒の理科授業を行うことを目的の一つとしてつくられた当館は、校内では成し得ないダイナミックな授業展開を可能にしている。9面マルチビジョン、最新鋭の観察・実験機器、大型の実験装置が備えられたサイエンス・ホールでは、総勢7名の先生による単元毎の動機付けがショーアップされた構成で進められ、一気に引き込まれていく。

2.「実験室・実習室」
 学校で使われる通常の実験器具に加えて、30万倍の画像をみることができる走査電子顕微鏡、デジタル実体顕微鏡、赤外線カメラ、軟X線装置の他、直径4mのデジタルプラネタリウムまで備えられている。ここでは授業のために来館した児童・生徒が、館が用意した白衣を着て実験や実習を行う。

3.「情報ステーション」
 ビデオ、CD-ROM閲覧ブース、インターネット端末、気象学習端末、科学関連図書が自由に使えるようになっている。エントランスホールにはこの他、「21世紀科学の先端情報コーナー」や、50インチの大画面で超高精細3D画像を操作してヴァーチャルリアリティの世界を体験できる「リアリティステーション」などが設けられている。

4.「創作工房」
 専門的な機材まで揃えられた「木工室」「金工室」「工作室」からなり、生涯学習の場として“創る楽しさ”を提供している。
 理科学習と生涯学習の場という明解な目的のもとに、授業や活動プログラムなど多くの実践が実を結び、開館半年を過ぎて“市民のための科学館”として着実に根付き始めたという感を受けた。15年度以降いっそうのプログラムの充実をはかるという。ますます目が離せない施設となりそうである。

 

information
出雲科学館
理科学習機能と生涯学習機能を持った施設として、平成8年から計画が進められ、平成14年7月20日開館。出雲市教育委員会によって運営されている。
http://www.izumo.ed.jp/kagaku/

 
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